【フォトコン攻略のコツ】地元写真展コンテストで初心者が入選する方法を考える。

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こんにちは。
今回は、フォトコンの中でもわりと身近な地元の美術展での写真展・フォトコン攻略のコツです。
趣味で写真を撮っていると、ふと「写真展・フォトコンに出してみよう!」と思うことがあるはずです。そんな時、もっとも身近なのが、地元の美術展での写真展・フォトコンですよね。
私も、雑誌の写真展・フォトコン投稿はやっていたのですが、実際に写真展示がされる地元の写真コンテストを改めて見直したことがきっかけで、出展するようになりました。
この時、それまでのフォトコン経験を活かして、私が考えた地元フォトコン攻略について書いて行きたいと思います。

私は、2000年頃からカメラを始めて、いろいろな雑誌のフォトコンに投稿をしてきました。その中でも雑誌・PHaT PHOTOの誌上フォトコンテストでは、100ポイントを達成して、誌上個人展示を実施していただきました。
ここ数年、地元の写真展コンテストにも出すようになり、2勝2敗…の成績です。
そんな、フォトコン歴の私が考える攻略法を参考のひとつにしていただければ幸いです。

地元の写真展・フォトコンの概略と傾向

まず、地元の写真展・フォトコンってどんなものか整理しておきます。

写真展・フォトコンの概略は…

・雑誌投稿と違って、出展した作品が実際に展示される、それを見ることができるのが新鮮。
・地元の写真をやっている人と出会うことができる。
・出展している人の年齢は、50才以上の比較的高齢な男女が多い。
・写真を撮った人を実際に見ることができ、この写真をこの人が撮ったのか!と驚くことも。
・出展している人の中には、県展や二科展などに出している人もいて作品の傾向は同じ線上にあると言える。

出展作品の傾向は…

・出展作品の傾向は、自然、祭り、風景、造形…など、保守的?なジャンルが多い。
・全国の絶景と言われる場所の写真もある。
・風景などは、かなりレタッチされて触った感が一目でわかる雰囲気がある。
・ポジで撮ったようなコントラストの高いカラーと陰影の作風もよくみられる。
と、こんな感じでしょうか。

私の個人的な印象では、雑誌や、全国レベルの写真展・フォトコンに比べると、風景や行事が多く保守的な感があります。
なので、これに沿うのか?逆にこれとは違ったものを出すのか?
例えば、コントラストの強い作品の中で、ネガカラー調の柔らかい雰囲気の写真を出す…とかです。
私は、そんなことを考えて出展作品を選んでいました。

地方の写真展・フォトコンで入賞しやすい写真を考える。

では、写真展・フォトコンで入賞するにはどのような写真を出せばいいのでしょう?
それには戦略です。

まずは、写真展・フォトコンの傾向を調べて、それに沿うのか?外すのか?

ここで、私が考えたのは以下のようなことです。
・毎回、似たような写真が多いので、審査員はうんざりしているはず。
・少しでも目新しいイメージを提出する。
・決まり切った、全国の景勝地へ撮りに行ったような写真は避ける。
・定番の景色なら、プラスアルファーの要素が必要(ハプニング、虹、天候、夜…)。
・他と違った写真で目立たせる。
・既視感を避ける。
・既視感とは、お祭りの神輿シーン、キメキメの阿波踊り、ダイヤモンド富士、合掌造りの囲炉裏にさす光…など。
・つまり…この時間に、あそこへ行けば、あれが撮れる。という写真はダメ。
・観光写真、絵葉書写真は避ける。
・コテコテのコンテスト・レタッチが多いので、これを避ける。
・過渡なレタッチ感を避けて、素直な調整にとどめる。
・例えば、コントラストの強い作品の中で、ネガカラー調の柔らかい雰囲気の写真を出す。

・写真の歴史(荒木経惟、森山大道)を追いかけ・発展するような作風はギャンブルかもしれない。
・あくまで、美術展・写真展・フォトコンという狭い範囲を出ないように新しい写真を狙う。

どんな対象を撮るか、どんな写真を出すか。

ではどのような対象・写真を撮ればいいのか、私が考えたことは以下のようなことです。
・いろいろな意味で埋もれないことが重要。
・インパクトはあったほうが入選しやすい。
・ドラマチックな写真やストーリーが感じられる写真は評価されやすい。
・組み写真ではないので、一枚で完結していることが必須。
・おそらく風景写真が多いので、人物写真は選ばれる確率が上がる。
・人物は、撮影許可が必要なので必然的に出展も多くないのが狙い目。
・風景なら見たことがない風景であること。定番の場所なら人が取らない場所から撮る。
・とにかく見たことがない物を探して撮る。
・例えば、神々しい光、自然の営み、時間の経過、時代、現代、人の営み…。
・何かが写っていることが必要。
・例えば、ストーリー、ユーモア、出来事、風景、テースト、意味、アングル、ニュアンス、色、形…。
・インパクトや内容が一番で、撮影テクニックは二の次。(ただし、美術展系のコンテストでは、美術という点で美しさ=技術の選考基準もある)
・作品とは、作者の関心事。作者が何を見ているかが問われる。
・現代アート・写真のテーマとは、環境問題、差別、貧富差などのこと。しかし、これは理解されないだろう。

過去の入選作品や、審査員の好みを知る

これは、毎年の調査が必要ですが、1年でも結果を見てみると、選ばれる作品の傾向がわかります。
これは、展覧会図録に載っている選考理由や、展示会中に行われる講評を聞きに行くと審査員が何をポイントに選んでいるかがよくわかります。
その上で、出展する作品をどうするか?(前例がないような意外なものか?、あまり逸脱せずにインパクトあるものか?)を決めるのがいいでしょう。

タイトルとステートメントの考え方

写真作品においてタイトルは重要とされています。
タイトルがなかったりタイトルのつけ方を失敗すると作品は評価されないし、なんの変哲も無い写真でも意味のあるタイトルをつけるだけでその写真は評価されることもあるのです。

タイトルについて考える。

・実は、タイトルは写真と同じくらい重要。
・作品の意味をアシストする言葉、またはそれ以上。
・「静寂」などの、状況を説明しただけのタイトルはあまり意味がない。
・観念的なタイトルも効果は薄い。
・ありがちなタイトルも効果がない。別の言い方を考えてみる。
・例えば、作品が意味することを具体的な言葉にする。
・例えば、写真の次の瞬間を言葉にする。
・「百花繚乱」など、審査員は飽き飽きしているはず。
・決まり文句は写真にジャストフィットした時だけ機能する。
・例えば、問いかけのようなことばを使う。私は「あなたは何を撮りますか?」というタイトルをつけて入選しました。
・短い詩を作るように考えてみる。
・ユーモアや気持ちを表す言葉を考えてみる。

ステートメントについて考える

ステートメントは、作品の解説のようなものですが、さらに考えてみると…
・ステートメントは作品の設計図である。
・なぜその作品を撮ろうとしたのか?という動機を書く。
・写真の説明ではない。一般にどういう写真であるかは求められが、それが本文ではない。
・自分のことを書くのではない。自分のことを言っても審査員には興味がない。作品の成り立ちを書く。
・ステートメントの役割は、他人と話すために共通の話題を提示すること。
・写真は、自分の外にテーマを見つけることが重要。

・現代アートでは、自分が誰の文脈の上で作品制作をしているかの明文化が求められる。
・ただ、これらは全ての審査員(特にアート系・ハイエンドコンテスト以外では)が理解しているワケではないので注意が必要。

どんな中身が撮れているといいのか

・とにかく見たことがないもの。
・インパクトがあるもの。
・感情を揺さぶるもの。
・決定的瞬間。
・珍しいもの。
・人の笑顔、幸せ、涙、愛、感情…。
・ゴジャスなもの。色、形…。
・驚きの瞬間。

地方の写真展・フォトコンのレタッチとプリント品質

レタッチについて

写真展・フォトコンで、どの程度レタッチすればいいのかは、判断が難しいかもしれません。
今や、大きなフォトコンでも地方のフォトコンでもレタッチは必須です。できるだけ完璧に写真を仕上げることが入選するには必要なことかもしれません。
しかし、昨今は会場を見ただけで強烈なレタッチの写真が並ぶことに、少し食痛気味だとも言われ、素直なレタッチも好感を得る可能性もあります。
また、彩度の上げ過ぎ、シャープネスのかげ過ぎ、HDRのかけすぎには注意が必要です。
それらを鑑みて、自分はどの程度のレタッチをするか?決めるしかないでしょう。

プリント品質について

プリントの品質は、いいに越したことはありません。
現在は、お店プリントに加え、自宅でインジェットプリンター出力する場合も多く、比率的にはインクジェットプリンターの方が多いでしょう。
しかし、インクジェットを使う場合は注意が必要です。
プロやコンテストで通用するプリンターは限られているのです。例えば、EPSONのSC-PX1Vなどです。
自宅でプリントするならそれに耐えるプリンターを用意する必要があります。
そして、実際のプリントにも気を使い、少しのインク汚れも見逃さず完璧なプリントを心がけましょう。

作品の大きさや額装

写真展・フォトコンの応募では、少しでも自分の作品が目立つことが最重要事項で、大きなサイズで出すことが必須です。
と言っても限度があり、地元の写真展・フォトコンの場合だと実際にはA3ノビ〜A2程度でしょう。
また、作品展示もおこなう地元の写真展・フォトコンの場合は、額装にも気を配る必要があります。
額装の有無で写真の見栄えは大きく変わります。それによって入選の結果は変わってくるので最低限のマット・額装を行いましょう。
注意する点は、額の内側のマットと言われる部分がヘタって湾曲する場合があり、これがとても見栄えが悪いので、ここは必ずチェックした方が良いでしょう。
また、作品の平面性(作品がぴったり平面に仕上がっているか?)も意外と見られています。

写真展・フォトコンでやってはいけないこと

写真展・フォトコンでやってはいけないことは、盗作は当然ですがその他にも…
・同じような写真を多数出展しない。これはかなり印象が悪いそうです。最後の選択を審査員任せにしているからです。
・他のコンテストとの二重投稿や過去の入賞作品の再投稿などしないのはエチケットでしょう。
・故意の演出、過渡な演出。例えば、サンゴに自分で落書きをするような行為です。
・レタッチで不要なものを消す行為は微妙です。作品が作り物にならないよう自分自身で判断すべきでしょう。
・合成で風景に人物を足したりすることは、実際行われている可能性がありますが、本来はアウトでしょう。

まとめ

以上が、「地元写真展・フォトコンに入選するには?」について私が考えたことです。
これらは、落ち着いて考えればわかることかもしれませんが、写真作品を撮っていると忘れてしまって、つい無駄なことをしてしまいます。
なので、いつも撮りためた写真たちの中から出展作をセレクトするときには、各項目を読み直しその基準に照らし合わせて写真を選ぶようにしています。
そして、作品を撮る段階からこれらを意識して、戦略的に作品を撮ることもしています。
どうしても、スナップ主体で作品を撮り貯めてしまう傾向にありますが、写真展・フォトコンで上位を狙うには、最終的には戦略的に撮るようになっていくと思います。
以上、【フォトコン攻略のコツ】地元写真展コンテストで初心者が入選する方法を考える。でした。



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