【XT30 X100F】奥琵琶湖・西野水道でポートレート・アー写撮影して来ました。クラリネット・アコーディオン奏者 滋賀県
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アー写募集を募集していたら…突然のオファーが。
以前から、運営しているブログやSNSでポートレート撮影やアー写の撮影を募集していたのですが…
・【無料 作品撮り】写真館テスト撮影&アート・ファッションフォト撮影 モデル募集
https://kokaindex.com/archives/13932
2023年9月のある日、あるお店にライブ演奏を見に行った時の事。
お店に入るなり、「アー写撮影やってもらえるんですか…!?」と聞かれました。
その問いの主は、その日の出演アーティストで、クラリネットとアコーディオンを演奏されるプロのアーティストの方。
突然の問いに、私は頭を巻き戻すのに少し時間がかかりましたが、あっ!募集の応募だわ…と認識し、「やってます、やってます」と慌てて答えたのでした。
私は、その場で早口に撮影の概略を話し、アーティストさんも早口で希望の内容を話し、詳しくはメッセンジャーで…ということで約束をして、その日はコンサートを楽しみました。
アー写撮影に応募してくれたアーティストさん。
そのアーティストさんとは、アコーディオンとクラリネット奏者である森健太郎さんでした。
森さんは、その日、甲賀市のnora cafeさんにギターとフルートとのセットでライブ演奏に来られていたのでした。
私と森さんは、少し顔を知っている程度でかろうじてfacebookで繋がっている…という関係でした。
そんな森さんからのオファーです。
・森健太郎さんのwebサイト
https://morikentaro.com/
アー写の撮影計画
アー写(アーティスト写真・宣材写真)ということで、その写真は何に使うか?どんなタイプの写真が必要か?ということを筆頭に、そのために何処で撮るか?どんなテーストを出すためにどんな撮影方法をとるか?どんな小物などが必要か?などを相談し考えました。
まず、森さんに撮影の要素について聞きました。
・どんな撮影がしたいか?
・どんな用途に使うか?
・明るい、暗い、渋い、ポップ..などのイメージ。
・自然物のみ?人工物の中?街の真ん中?森の奥?…などの撮影場所。
など。
その回答は、チラシやSNSで使う予定…というくらいで、
森さんの方からはあまり指定は無く、最終的にこちらの考えている撮影で構わない…ということになりました。
それを受けて、私が考えた事、計画など出した内容がこちら…
【全体のこと】
全体としては、私がポートレートを撮ることが多いため、どこでもそれなりに撮れてしまうので、アー写の場合だとどう変えるか?がちょっと難しくて迷い気味です。それは…
・(多少でも)アーティストのイメージを作る事
・写真の色を作る事
・人工物を排除するかどうか(これ、森さんの希望は?)
・ポートレートと同じような、例えば路地などで撮ったものはOKなのか?
…
この辺りをどうやって実現するかなど、ちょっと考えていますが、成功するかどうか…というところです。
あと、大きな項目の途中経過は以下のようになっています。
【撮影場所】
撮影場所を想定しています。(画像検索すると何かしら出てくると思います。)
水辺
・琵琶湖・西野水道の湖岸(午後-夕方、下見予定
・長浜・豊公園の湖岸(午後-夕方、下見予定
・彦根・湖岸緑地 南三ツ谷の湖岸(午後-夕方、下見予定
・道の駅 びわ湖大橋 米プラザの湖岸(朝?
内陸
・野洲・希望ヶ丘東側(午後-夕方、下見済み あとでfacebookにあげます。
・信楽・陶芸の森(午後-夕方、下見済み https://onl.la/2YgTnrW
今こんな感じです。
ここらの琵琶湖だと、ほぼ人工物が無い景色の中で撮れそうです。西野水道がいいかな…と傾いています。
内陸は、行ってみると、希望ヶ丘が意外に今いい感じでした。内陸ならここに傾いています。
【撮り方】
撮り方で特徴を出したいのですが、今回できれば夕方から日暮れの少しディープ目の暗い写真が気になっています。
午後遅めに明るいうちから行って、明るい写真と暗い写真を撮れればいいかと思っています。
琵琶湖湖畔で、暗い写真、スポット光を使った写真ができないかと、気になっています。
また、希望ヶ丘だと、グリーと木々が綺麗でした。それらに囲まれた写真が撮れます。ディープな感じはないです。また、昭和建築を背景にしたスナップも撮れそうです。
【テースト・タイプ・カラー】
上でも書きましたが、普通に撮った写真よりも、色や写りや質感やぶれ…など何かプラスできればと思っていますが、うまくいくかどうか?という感じです。
これは、後処理でやることもできるかと思いますので、そうなるかもしれません。
これらのことを提案して、反応を見て自分でも考えて行く中で、キーとなるイメージができて行きました。
それは、写真作家の岩倉しおりさんです。
岩倉さんの、青く、暗いイメージをアーティストのイメージとして借りてくることを考えて、撮影を組み立てることにしました。
結果、岩倉さんと同じ写真を撮ることはできなかったし、そこまでコピーしようという考えではありませんでしたが、これを決めたことでいろいろと判断の基準となって準備をスムースに進めることができました。
ロケ場所探しと下見(滋賀県 長浜・西野水道)
以上のようなやり取りを経て、撮影場所を琵琶湖の北部・長浜の西野水道にしました。
ここは、琵琶湖に接する小さな山からトンネルを通って川が流れ出るポイントで、そこは少し浅くなっていて砂州と雑木が広がり、琵琶湖の向こうには奥琵琶湖の山々が迫っている…という独特のロケーションです。
ここで、夕方から暗くなった夜にかけて、岩倉しおりさんの世界観を参考にして撮影をしようというのが、今回のベースです。
西野水道に仮決めして、まずは下見のロケハンに行きました。
当日は、琵琶湖の南部から湖岸道路を北上して、他にも良さそうな場所を覗き見しながら行きました。
その時のレポートは以下の記事にあります。
・【XT30 XF1680mm 作例】琵琶湖の東北部を辿りながら写真を撮ってきた。西野水道と水中木などロケハン FIJIFILM
https://lifephoto.work/archives/2708
撮影当日、シチュエーションは夕暮れ前後の奥琵琶湖
こうして、撮影場所、撮影日、撮影スタイル、撮影小物…など、久しぶりにどっさりと準備をして、無事時に当日を迎えました。
当日は、とてもいい天気で途中で寄った琵琶湖岸(東近江市出在家)でも、これ以上ないという明るいイメージの琵琶湖と写真を撮ることができました。
そして、本番の西野水道。
実は、移動に時間がかかってしまい、着いた時には日も暮れかけているような時間になっていて急いで撮影に突入しました。
晴れた日の夕暮れの奥琵琶湖・西野水道のロケーションは、一言で言って最高でした。
今までに撮影した中でも一番の雰囲気だったと思います。
ここで、急いで撮影スポットを探しては撮影…を繰り返しました。
日が水平になっていくにつれ、湖面の波や背景の山々の表情がどんどん変わる。
どのタイミングもとてもドラマチックなものでした。
今回、電飾のイルミネーションも持っていって試すことができて、これも満足でした。
直前に導入したLEDライトも暗くなってからうっすら光を当てたり、準備中に明かりとして重宝しました。
これがなかったら、日暮れ後の撮影はできなかったかもしれません。
こんな風に、初めての奥琵琶湖撮影を終えることができました。
また、私の持病で体力が続かない..という問題。
途中で、何度か体力切れして動けなくなりましたが、モデルの森さんが気を使ってくれて休憩をはさんだり、帰りは運転も代行してくれたり…と、こちらでも大変お世話をかけてしまいました。
今回の撮影は、私の希望での遠方のロケ地、テーストの決定、イルミネーション、体力のこと..などありましたが、ずべてをOKしてくれたモデルさんには感謝しかありませんでした。
使用機材カメラ・レンズ
では、当日の撮影画像を貼っていきます。すでに、何度も写真を見直していて彩度を低くして文字を入れて遊んでいます。
私は、どうもここまでして初めて落ち着くんですよね。。。
使ったカメラは、
・FUJIFILM XT30 + XF56mmf1.2 + XF1680mmf4
・X100F
今回、初めてXT30だけRAWで撮りました。X100Fはjpegです。
X100Fガjpegなのは、SDカードの容量があまりなかったので枚数を稼ぐため、と、35mmf2はスナップ的に撮ろうという想定。
しっかり撮るのはXT30のほうで、レンズも56/1.2や16-80mmの広角・望遠と、こちらで本気を出します。
RAW現像で助かったのは、すごい逆光で人物が真っ黒なシーンがありましたが、これを半分くらい明るくして写真として成立させることができました。
また、撮影時ASTIAだったフィルムシミュレーションも、現像時に変えることができ、Classic Chromeを指定することで彩度を落とした良い仕上がりにすることができました。
機材の印象は、やはりXF56mmf1.2が良くて、これで撮っておくとなんとかなる…という感じ。
XF1680mmf4は、やはりちょっと背景のボケが足りないと思うことがありました。f2.8が欲しいところ。
そして、意外に?X100Fで撮った写真も良くて、解像感もしっかりあるし、無理のない画角と距離感で非常に撮りやすいカメラだと再認識しました。
XF56mmはいいんだけど、ある意味でX100Fをメイン機と言ってもいいかもしれない。
撮影画像とまとめ
掲載画像は二箇所のロケ地が混ざっていて、明るいのが:東近江市出在家湖岸、夕暮れ〜夜が:西野水道です。
撮れた写真は、最高でした。
私としては、これまでにない写真が撮れてとても嬉しい。
勝因は、なんと言っても奥琵琶湖の風景、それといつも人前で演奏されている森さんのスタイリッシュさ…だったと思います。
特に、モデルさんは、普通の人を撮ってもこうはならなかったでしょう。
衣装、ポーズ、表情、キメ…どれをとっても今回の撮影の完成度につながっていたと思います。
結果、とてもいい作品を得ることができたと思っています。
こんな撮影機会を与えてくれた森さんに感謝しています。
この記事を書いた人

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写真・カメラ愛好家。グラフィック・WEBデザイナー。2004年から写真を始め、スナップ、ポートレイトなど精力的に活動。同時期に自作のホームページを立ち上げネットでの発信も開始、全国のカメラ・写真好きと交流する。
雑誌掲載多数。PHaT PHOTO CONTEST 100Point達成。誌上個展開催。
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