現在のミラーレスカメラでは、RAWで撮ればどのメーカーでも同じ…という意見を聞くことがあります。
実のところその真偽はどうなのでしょう?
RAWファイルの時点でメーカーごとの味付けが違うなどの差があるのではないでしょうか?
ChatGPTによれば、
「RAWで撮れば同じ」というのは半分正解、半分は誤解があります。
ということです。
そのあたりなぜなのか?深堀していきましょう。
Contents
RAWの基本
RAWは“生データ” とよく言われますが、実際は「センサーからの情報をメーカー独自の方法で保存した未現像データ」です。
つまりJPEGのように強い味付けはされていませんが、完全に中立でもないようです。
RAWデータでのメーカーごとの差
センサー特性の違い
センサーの構造(裏面照射型、積層型、X-Transなど)や色フィルター配置(ベイヤー配列かどうか)で
色再現・解像感・ダイナミックレンジが変わります。
例:富士フイルムはX-Trans、ソニーやキヤノンはベイヤー配列(最近は変則配列あり)。
RAW圧縮方式・ビット深度
12bit / 14bit / 16bit の違い、ロスレス圧縮 or ロッシー圧縮などで階調や耐編集性が変わる。
ニコン・ソニーは14bitロスレスRAWを持ち、富士は圧縮RAWを標準にしていることも。
メーカー固有のカラープロファイル
RAWを「メーカー純正ソフト」(Canon DPP、Nikon NX、FUJIFILM X RAW Studioなど)で開くと、そのメーカーが意図した色味が反映されます。
Adobe LightroomやCapture Oneなど汎用ソフトでも「Camera Standard」「Camera Vivid」などのプロファイルが用意され、メーカーごとの差が残ります。
ホワイトバランス情報
RAW自体は後から変更できますが、「撮影時のホワイトバランス情報」がファイルに埋め込まれていて、それを初期値として読み込むため、メーカーの傾向が反映されます。
ノイズリダクションやシャープネスの初期値
RAWでも完全に“手つかず”ではなく、カメラ内で黒レベル補正や固定パターンノイズ補正が行われた後のデータが保存されています。
これもメーカーごとにアプローチが違います。
結論
RAWだから完全に同じではない。センサー特性・圧縮方式・初期プロファイルなどでメーカーの“味”は残る。
ただし 現像ソフトで追い込めば、ほとんど同じような結果に寄せることも可能。
一方で「メーカーごとの色の傾向(Canonの肌色、FUJIのフィルムシミュレーション風の色、Nikonの階調表現)」は、RAWでもある程度下地として存在します。
つまり、
「完全にニュートラルではないので、RAWにもメーカーの個性は反映される」
「でも現像で調整できるので、拘ればメーカー差は小さくできる」
というのが実際のところです。
メーカごとのセンサーの特徴
Canon
センサー特性:フルサイズ中心。最新機種は積層CMOSも。
RAW保存方式:14bit(ロスレス/非圧縮あり)
色・階調の傾向:肌色再現が得意。温かみあるトーン。
特徴的な点:Canon Color と呼ばれる自然な色づくりでポートレートに人気。
Nikon
センサー特性:Sony製センサー採用が多く、ダイナミックレンジが広い。
RAW保存方式:12/14bit(ロスレス圧縮あり)
色・階調の傾向:ニュートラルで滑らかな階調。緑の再現に強い。
特徴的な点:純正ソフト「NX Studio」で見るとメーカー色がより忠実に出る。
Sony
センサー特性:自社センサー(裏面照射・積層型)で高感度に強い。
RAW保存方式:圧縮/ロスレス圧縮RAW(14bit対応)
色・階調の傾向:ニュートラル寄りで現像耐性が高い。
特徴的な点:動画機の色味(S-Log、Cine系)との親和性が高い。
FUJIFILM
センサー特性:独自のX-Trans配列(APS-C中心)。GFXは中判。
RAW保存方式:圧縮RAW(ロスレスあり)。14bit。
色・階調の傾向:フィルムシミュレーション由来の色が下地に。特に青・緑の発色が特徴的。
特徴的な点:LightroomではX-Trans現像に弱い時期があったが改善。
Panasonic (LUMIX)
センサー特性:MFT/フルサイズ。色再現は中立的。
RAW保存方式:12/14bit RAW
色・階調の傾向:コントラスト強め。ややクール。
特徴的な点:動画由来のカラープロファイルを写真にも応用可能。
Leica
センサー特性:フルサイズ/中判。CMOSセンサーは外部調達。
RAW保存方式:DNG形式(Adobe互換性が高い)
色・階調の傾向v自然でクラシカルな色。やや渋いトーン。
特徴的な点:RAWがそのままDNGなので、現像ソフト間の互換性が最も高い。
まとめ
Canon:肌色と温かみ
Nikon:階調と自然さ
Sony:現像耐性・動画との親和性
FUJIFILM:フィルムライクな色表現
Panasonic:コントラストと動画寄りの色
Leica:クラシカルで渋め、DNGの自由度
つまりRAWでも「完全ニュートラル」ではなく、
センサー+RAW保存方式+初期プロファイル がメーカーの個性を残しているわけです。
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