
【アート入門】マークロスコーのような抽象画はどう見ればいいのか?
ロスコーなどの抽象画の鑑賞方法を、Aiを交えて調べてみました。
抽象画の鑑賞の基本的な行動。
ロスコー(Mark Rothko)をはじめとする抽象画の鑑賞方法は、具象画のように「これは何を描いてる?」と答えを探すのではなく、色・形・空間・自分の感情との対話で楽しむのが基本です。
具体例としてロスコー作品を挙げながら、鑑賞のコツを紹介します。
1. まず「見る前にリラックスする」
抽象画は説明を求めすぎないことが大切。
具象のようにモチーフを読み取る必要はなく、色や形が「何を表しているか」ではなく、どう感じるかに意識を向けます。
2. キャンバス全体を体験する
ロスコー作品は大きいサイズが多く(例:No. 61 (Rust and Blue) や White Center など)、画面全体の色の重なりで空間を作っています。
観るときのポイント
・距離を変える:離れて全体の色調を見る
・近づく:色の層や滲み具合、質感を感じる
・左右・上下に視線を動かす:色同士の関係や空間の「重さ」を感じる
ロスコーの大作は、サイズのせいで視野いっぱいに色が広がる体験になり、作品と「同じ空間にいる」感覚が生まれます。
3. 色感覚と感情の結びつきを楽しむ
ロスコーは、色の組み合わせ・比率・塗り重ね方を通じて人間の感情や心理状態に働きかけようとしていました。
鑑賞のときには:
・色がどんな気分を喚起するかに注意する
・暖色系は「温かさ・激しさ」、寒色系は「静けさ・深さ」など
・自分の感情の変化を観察する
これは「答え」を探すより、体験として受け取る鑑賞法です。
4. 視線を固定したり、動かしたりする
見る時の視線の使い方もひとつの方法です。
例:
・中央や色と色が接する境界線に視線を留める
→ 色の関係が強く立ち上がる瞬間を感じられるという体験談もあります。
・視線を自由にキャンバス全体に漂わせる
→ 全体の「色のリズム」に没入する感覚を味わえる。
いずれも「ひとつの正しい見方」ではなく、身体で感じる練習です。
5. 文脈も少し知る(任意)
抽象画は必ずしも「こういう意味」と決まっていませんが、アーティストの意図や背景を知ると、見方が深まることもあります。
ロスコは、人間の基本的な感情(悲しみ、喜び、敬虔さ)を色の重なりによって刺激したいと考えていたと言われています。
そのため、実際に作品の解説や作者の言葉を読むのもひとつの手です。
まとめ:ロスコーの抽象画を観る流れ
・作品の前で一度深呼吸して、説明を求めない
・少し離れて全体像を感じる
・近づいて色や質感の微妙な違いを見る
・自分の感情や身体感覚を観察する
・(任意)作家の背景や文脈を学ぶ
抽象画の鑑賞は、作品との対話を楽しむ旅のようなものです。
色や空間に身を委ねることで、いつの間にか自分だけの気づきや感覚が生まれるはずです。
抽象画の発生の方向から読み解く
では、逆に、抽象画が生まれた美術史の流れのなかで、抽象画は何をしようとしているか?何を表現することがあったか?それらを美術史の中でどう読めるか?
「抽象画って結局、何をやろうとして生まれたの?」という核心の話。
結論を先に言うと
抽象画は「何かを描かないことで、逆に“より根源的なもの”を描こうとした」
これが美術史的な読みです。
順を追って整理します。
1.抽象画が生まれる直前までの流れ(西洋美術の長い前提)
西洋絵画は何百年も、
・神話・宗教
・王権・権力
・自然・人物
を「いかにリアルに再現するか」という競争をしていました。
遠近法、解剖学、陰影法、すべては「世界を正しく写す」ための技術でした。
2.写実が“完成”してしまった瞬間
19世紀後半、ここで事件が起きます。
写真の発明により、
現実を人間より正確に、速く、安く写せることで、絵画の役割が一気に揺らぐこととなり、
ここで美術は問い直されます。
「じゃあ、絵画は写す以外に何ができる?」と問い直すことに。
3.印象派 → ポスト印象派:ズレ始める
印象派(モネなど)は、対象はまだあるともがきます。
“見えた印象”を描くことを始めてみると、
現実そのものより、知覚・主観に寄っていきました。
セザンヌは、モチーフは自然。
でも実際は、「自然を円筒・球・円錐で捉える」ことに。
ここで、対象より構造が大事になり始めます。
4.抽象への第一歩:「見えるもの」からの離脱
キュビスム(ピカソ)は、
・形を分解
・同時に複数の視点
・もう“自然な見え方”ではなくなっていきます。
現実を描くより、「どう認識しているか」を描く。
5.抽象画の誕生(決定打)
カンディンスキーは、はっきり言います。
「色と形は、それ自体で精神に作用する」
つまり、何かを表さなくても音楽のように感情や精神状態を直接表現できる。
抽象画=視覚の音楽
6.抽象画は何を表現しようとしたのか?
美術史的に言うと、主にこの3つです。
① 外界ではなく「内面」
・感情
・精神
・無意識
・不安・崇高さ
フロイトやユングの心理学と同時代。
外の世界 → 内なる世界
② 普遍性・絶対性
モンドリアンなどは、
・個人的感情すら捨てて
・垂直・水平・原色のみ
個人を超えた秩序・調和
宗教の代替としての抽象。
③ 絵画そのものの本質
・絵とは何か?
・色とは?
・平面とは?
これはモダニズムの核心。
絵画が「絵画について考える」段階
7.ロスコーはこの流れのどこ?
ロスコーは重要です。
彼は:
・形をほぼ捨て
・物語も捨て
・色だけを残す
・でも目的は冷たくない。
「私は抽象を描いているのではない人間の基本的感情を描いている」
悲劇、恍惚、沈黙、死。
抽象=人間的であるための最後の形式
8.美術史的にどう読むか?
抽象画はよくこう誤解されます。
・「意味が分からない」
・「何でもあり」
でも実際は逆で:
・写実を突き詰めた末の放棄
・表現を削ぎ落とした結果
・言語や物語を超える試み
かなりストイックな到達点
9.ひとことでまとめると
美術史の中で抽象画は、「世界を描くことをやめて、人間が世界をどう感じているかを描こうとした」
そしてさらに、「絵画が自分自身の存在理由を問い直した結果」
まとめ。作画の瞬間を追体験する。
以上、抽象画についてその見方などを調査・考察してみた結果です。
調べてみると、頭にモヤモヤが残ったので、あとで追記していくと思います。
感じたのは、
具象から抽象へ流れて行ったとき、作家が具象をシンプル化・デフォルメしていく工程をはっきりイメージできた気がしました。
これによって、デフォルメした瞬間を、引いて見たイメージや筆致を見入ることで見る方も追体験できる気がしたのです。
ここで自分になにが立ち上がるか?
そんなことが、抽象画を見るポイントなのかな?と思っているところ。
また、作品を見るときの個人の環境の違い。
これは、個人の持っている経験や知識に照らし合わせて作品を見ているのでは?ということ。
それによって、抽象画の見方を定義?することもできそうな気がしています。
では。














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