XF56mmf1.2 R(換算85mm)は中望遠だけどスナップに最適だった。【FUJIFILM 作例】

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スナップに最適なレンズといえば?

スナップに最適なレンズ、これまで私の印象では35mm換算で35mm・50mmくらいです。
これに、広角から中望遠までのズームがあれば、なんでも撮れてなおいいという感じです。

35mm・50mmの単焦点は、明るいレンズでピントの浅いボケ写真を想定しています。
広角から中望遠までのズームでは、サブ的に、広く撮ったり遠くを撮ってみたりします。
これでどんな場面にも対応できるというつもり。

つまり、私のスナップは、標準域の焦点距離であまり遠くない目の前のモノを、明るい単焦点レンズで撮るというのイメージが強かったのです。

私のカメラ・レンズ体制

こんな感じで、私はこれまでたった一つのパターンでスナップを撮ってきました。
それは、30mmf1.4と15-85mmf3.5-5.6(換算で50mmと24-135mm)のレンズ構成。
このセットで10年以上です(笑)

30mmf1.4(換算50mm)は、手が触れるような近いもの、咲いている花に近づいたり、3〜5mくらい離れた景色、カフェのテーブルの上や店内の様子などをf1.4開放あたりで撮って、ピントの浅いイメージで印象的に写真を撮っていました。
これ以外の換算24mm・28mm・85mm・135mmなどの画角はズームだから、明るい単焦点レンズのようなボケや集中力はない、割とパンフォーカス気味の写真になっていました。
これが、これまでの私のスナップ写真でした。

30mmf1.4で撮るスナップの例 こんなにボケます。

XF56mmf1.2でスナップしてみると

しかし、昨年マウント替えをしてカメラとレンズの構成が変わりました。
30mmf1.4の変わりのレンズが、56mmf1.2(換算85mm)になったのです。
これまで、手の触れるような距離の景色を開放で撮れば、ぐっといい感じで撮れる…という必勝パターンで撮っていた私には、全然違った撮り方というか違った対象物を撮る必要に迫られたのです。

また、今まで通りの近い景色やカフェのテーブルの上なども撮りますが、こちらも23mmf2(換算35mmf2)という開放でグッとぼかすような撮り方ができなくなっています。
と、これまでのスナップの様式がガラっと変わったのです。

これまでにないスナップ感

すぐ目の前の対象を絞り開放でボカして撮る写真が、56mm(換算85mm)になったことで、撮る対象がテーブルの上から少し離れたモノになりました。
それは、人の後ろ姿だったり、街角の景色だったり。
すると、今まで30mmでは届かなかった街角の人やモノがちょうどいい大きさで撮れるようになったのです。
特に、そうなると人々の姿を撮りやすくなったため、ちょっとしたドラマのようなシーンが撮れるようになってきました。
これは、以前使っていた中望遠ズームでも可能だったはずなのですが、ピントの浅い56mmf1.2というレンズになって、改めて「こんな絵が撮れる!」と気付かされたのです。

これがわかったことで、56mmf1.2というレンズを積極的に使うことで、新しいスナップ写真が面白いように撮れるようになりました。
少し離れたところで起こっているドラマを、近づくことなくササっと撮れる。
56mmf1.2は、なんというスナップに最適なレンズであるかということに気づいたのです。

APS=Cでの56mmf1.2(換算85mm)はフルサイズの85mmf1.2のようなボケボケにはなりませんが、少し離れたところの出来事が適度に薄いピントになって、ちょうどいいドラマ感が生まれます。
これも一つの表現かな…と思って重宝しています。

XF56mmf1.2のスナップ作例

56mmf1.2をカメラにつけてファインダーを除いた瞬間、なんと撮りやすい距離感か!と、続けてバシャバシャ撮ったことを覚えています。
そんな56mmf1.2で撮るスナップに気づいた時の写真を載せておきます。カメラはXT30です。

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is_shin
is_shin
写真作品の制作を思い立って、調べ始めるとそれは現代アート〜美術史につながっていた。そんなことで美術全体を調べはじめたところ。


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