![]()
個展を開催する大きな目的のひとつは「作品を見てもらうこと」。
しかしもう一歩踏み込んで考えると、「どうやって来場者に自分の表現を持ち帰ってもらうか」という視点も大切です。
作品は高額でハードルが高いため、購入に至るケースは限られます。
そこで役立つのが 少額で手軽に買える関連商品 です。
個展でポストカードなどを用意してハードルの高い作品販売以外で購買を作っておくことで、どんな効能があるか?を考えてみます。
Contents
個展での作品の販売は、高額であまり売れない。
絵画や写真などのオリジナル作品は、数万円〜数十万円といった価格帯になることも珍しくありません。
そのため来場者が「いいな」と思っても、すぐに購入するのは難しいのが実情です。
そのため、なかなか作家とアートファンの間も縮まらない…といったことがおこります。
「0か100か」の極端な関係を崩すような、少しでも関係を近くする工夫が必要だと気づきます。
見るだけでは物足りないし、それではなかなか売り上げにも繋がらない。
展示を「見る」だけで終わってしまうと、来場者にとっては一過性の体験になってしまいます。
「せっかく来たのだから、何か持ち帰りたい」という気持ちを満たす仕組みがあると、展示体験の満足度はぐっと高まります。
これが、作家の認知度?や親みから作品購入へつながっていくのではと期待できます。
展示会訪問の思い出や、作家との関わりを用意したい。
そこで、来場者が展示を訪れた記念として手元に残るものがあれば、作品や作家との距離感は一気に縮まります。
その後SNSでシェアされたり、知人との会話で話題になることも期待できます。
よくあるのが、ポストカード…となるのです。
何の気なしに、個展やグループ展で用意するものとして半ば思考停止でポストカードを販売していましたが、そういった意味があると思えば、さらに発展型を考えることができそうです。
ポストカードなど、作品よりも少額な手軽な関連商品を開発する。
作品そのものではなく、関連商品を通して来場者に「参加」してもらう。
これが個展の収益を支える一つの工夫になります。
ポストカード
手に取りやすく、来場の記念として最も定番なアイテム。
持ち帰りもしやすくて、一枚ということでセレクトもしやすい。
ネックは、単価を高くできないこと…か。
ブックレット図録
展示作品を記録した冊子。
あらかじめ、その時の展示内容の作品でページモノの冊子を作ることで、展示イベント参加の証になります。
また、作家の作品集・プロフとしても機能するので展示イベントごとに作っておくと実績として残りとてもよい。
それ以外でも、作家の言葉や裏話を載せるようなzinとしてシリーズで制作すれば、コレクションの対象にもなりそう。
・[参考]しまうま出版
https://publish.n-pri.jp/marche/
A4・簡易プリント
オリジナル作品の「お試し版」として、部屋に飾りやすいサイズ感。
A4ファイルにコレクションできる、気軽なアート作品アイテムです。
プリントは、写真・画像の家庭用プリンター出力など。
A2・ポスター
作品本体は高額なので、手軽な展開としてインテリアとして飾ることができるポスターの制作。
あくまでポスターは、リアルな作品ではなく「汎用的な印刷」という扱いで、5,000〜10,000円くらいで販売。
低価格で作品を手元に置ける、最初からそこまでお金は出せないという購入層に向けた商品を用意する。
その他…
缶バッジ、ステッカー、トートバッグなど、日常的に使えるグッズは購入後も生活の中で長く関わってもらえます。
また、逆に、アイテムをシリーズ化してコレクションをコンプリートするような商品を作るのもいいかもしれない。
物質以外のサービスは?
上記のような商品の展開を考えると、モノではないサービスとしての展開も考えられそう。
例えば…
・展示のオンライン解説動画
・作家とのアフタートークイベント
・展示終了後に送られるニュースレター購読
物ではなく「体験」を商品化するのも有効です。
これによって、個展という祭りに参加した実感や満足になる。
個展は一種のお祭り。
これらの展開により「参加した証」が手元にあることで、来場者はその時間をより特別な体験として記憶に残します。
最終的に、作家とのつながりをキープしてもらい、ファンになってもらうことに繋がる。
小さな購入体験は、作家とファンをつなぐ大切な接点。
次の展示にも足を運んでもらえるような「つながり」を生むきっかけになります。
それがゆくゆくは、作家との関係、作品の購入…へと繋がるかもしれません。
まとめ
作品そのものが売れなくても、「関連商品」や「サービス」を通じて来場者と関わりを持ち続けることができます。
個展を「見て終わり」にせず、ファンづくりの場 として活かすことこそが、長期的に活動を続けていくための大きな力になるのです。
投稿者プロフィール

- 写真作品の制作を思い立って、調べ始めるとそれは現代アート〜美術史につながっていた。そんなことで美術全体を調べはじめたところ。
最新の投稿
アート2025.10.20インスタグラムは「無責任なただのイイネ」
アート2025.10.16アート作品の購入、10万円という値段は高いのか?
アート2025.09.14【写真作品制作】いい写真とは何か?に悩む。
アート2025.09.09【アート マネタイズ】個展でポストカードを売る意味。個展で作品販売だけに頼らない工夫。






コメントを残す